WW1後の世界動向
WW1で確かに平和を希求する動きも始まったが、それは地獄のような惨劇があったからだ。
戦車と航空機の出現は、資源の有無が戦争の勝敗を決定することを宿命づけてしまった。
白人同士でさえ一般市民の殺戮を実行するという事実は、500年も帝国主義・人種差別の犠牲となり続けた有色人種にとって更なる絶望以外の何物でもない。
WW1後の平和や不戦の動きはまだ脆弱であるのに対し、WW1がもたらした絶望と脅威は圧倒的だ。
当時の日本人に「これからは平和の時代だから信じろ」とか言っても誰も信じないだろう。
現にWW2は起きた。白人国家ポーランドがナチスとソ連に一瞬で食い殺された。同じ事がアジアに残された極少数の独立国家に行われないとどうして言い切れるだろうか。